バナナな日々

日々の出来事、想い

紙一重

先日、気持ち悪くなって読むのを止めたと書いた、重松清ルビー。 

第一章は、どこまでも母の愛情に飢えた
エリートサラリーマンの話だったんだけど、
愛されたい、誉められたい、頑張っても誉めてもらえない、
どうして?みたいな。 

子供の頃からの親子関係の歪みが生んだ凶器とでも言うのかな。 
描写が気持ち悪かったので、
中身を飛ばして最後の数ページを読んで次に進んだ。 

次の章もその主人公が少し出てくるけど、
すぐに消えたので読み始めた。


その後は順調に、と言っても
小説は寝る時に読むだけなので、ものすごくゆっくり進めますが。

ネタバレになるので、内容はほどほどにしておくけど、
3年前にを絶った少女ルビーと、
自殺を図った売れない小説家ダザイさんが、
今日亡くなりそうな人の心に入り込んで、
気持ちを重ねて、その人のを救っていくという物語。

誰でも生きていれば、人生に疲れてしまったり、
誰だって諦めてしまいそうになることがあると思う。

そんな時に、を絶つも、思いとどまるも、紙一重。
行き詰った時は、ほんの些細なことなんだと思う。

もしかしたら、生死をとても軽く考えて
ことを起こしてしまう人もいると思う。

でも、自分の死後に起こる悲劇を、そんな時に誰も考えないだろう。
自分の周りのどれだけの人が、
なかなか越えられない苦しみにとらわれることを。


各章の登場人物とルビーとダザイさんの心の声を通して、
誰でも同じような痛みを持って生きているんだと感じつつ、
それを乗り越えて生きているんだと励まされる。


私は読み終えて、
また竹内結子さんを思いだした。
最後の章で、ルビーの弟と彼女の息子が重なった。

彼女が亡くなった時、
彼女の死よりも、残された息子が気になったのは確かで、
この本を読んで、尚更そんな重い気持ちが覆ってきた。


この本は、何かに悩んでいる時や、行き詰ってしまった時に読むと、
誰か、大事な人の顔が浮かんだりして、
少しは心に変化が起きるんじゃないかなと思う。

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そんな、簡単じゃないか。



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