バナナな日々

50代主婦の日常、日々の想い

優しい嘘のはずだった

家に母が来て6年目になる。 

整形外科に入院、介護施設の入所、そして家。 
その間に父が亡くなり、兄も亡くなった。 

施設に入所している時に兄が亡くなったのだけど、
弱っていた体がいくらか上向きになってきたばかりで、
まだまだ気落ちしている母に、
兄の死は言うことができなかった。 

今思うと、こんなに回復するとは思ってもいなかったから、
これだけ元気になるなら、あの時に伝えればよかったと
何度も後悔している。 

言わなかったことで、全てを背負込んだ上に、
日が増すにつれて私の心が潰されそうになっていく。 

兄に対しても、母に対しても罪悪感にさいなまれ、
夜、考えてしまうと体が震えてくる。 

何でこんなことしたのかな。 
あの時、例えショックで倒れたとしても、
母にはそのまま伝えるべきだったんだ。 

あの当時、私は兄のお金のことで、
母に会うたび文句を言っていた気がする。
 
稼いできたお金をどこに使ってしまうのか、
実家に置いておいたお金が無くなるし、
母の貯金からお金を貸してくれと言ってきたり、
私もお金を貸したままで、全額は返ってきていない。 

そんな中、兄が亡くなった。 

メールのやり取りは最後まで、お金のこと。 
いちいち催促しないと返すのを忘れて?いるので、
毎月連絡を入れていた。 

亡くなってからも消せないメールを見ると
罪悪感をひどく感じていた。 
貸したものを返してほしいと言うのは当たり前のことなのに、
まるで自分が悪者のような気さえした。

母に言ったら、私が攻め立てられる気がした。 
長男教で、兄に何でもしてあげていた母。
自分が腰を痛めても、這ってでも朝食のパンを焼き、
コーヒーを入れていたという。
その後、私が病院に連れて行き、すぐに入院になったのだけど。

優しくしてやらなかった「お前のせいだ」って言われそう。
悲しくて矛先が私に向くかもしれないなって、
離婚して、寂しい思いをしている息子を思って、
咄嗟に言われるんじゃないか、って思った。

別に兄に攻撃的な言葉をかけたわけでもなく、
返せない月は、そのまま延ばして返してもらっただけで、
何も悪いことをした訳じゃないのに。 

最後にやり取りしたメールを見るのが、ものすごく辛かった。
もう残っていないいけど。

最近は、私が言わないからか、
母も兄のことを言わなくなった。

1年くらいは、全然連絡がないのか?とか、
どこに行っているんだ?とか、
気になるのが当たり前なんだけど、
そんな時にする小芝居が、
自分でも呆れるほど上手で、笑ってしまう。

もう母が亡くなるまで、女優でいなくてはならない。
10年後、私の方がどうなっているのかな、ってところだけど。


元気ですね、母上様。

本音は一緒に住みたくないです。
辛いです。



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